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捏造だらけ

最近、妖精戦争時代の妄想が止まりません。
本編書く前にこっちのが早く仕上がるんじゃないかってぐらいです……でも本編も大好きなんだよね。
食文化が一区切りついたら、世界事典の考察も載せようかなー。

続きより妖精戦争後期、突発性SS。
一応LOMですが、本編全然関係ない上に人物ほぼ全員捏造。そしていささかアホっぽい。
世界事典未読の方、ならびに帝国は絶対に悪役だ!という主張の方はご注意下さいね。
リクロット王の食卓

肩で風を切るようにして、ひとりの青年が廊下を歩いていた。褪せた金髪はところどころボサボサになり、使い込まれた鎧にも細かな傷がついている。
名を、フリオ・ライオット。庶民の出ながら騎士に志願、つい先日に第一師団長を任された青年である。
時折談笑する妖精や亜人達とすれ違いながら、彼は城の中心部に向かって黙々と歩いた。
リクロットの城は広く、連合軍がほぼまるごと在中しているのである。主の気風を反映してか、造りは堅牢で武骨。目立った装飾はなく、城というより砦そのものに近い印象だった。
「フリオ・ライオット、御前に参上致しました」「入れ」
扉の前で名乗りをあげると、あっさり謁見の間へ通される。
「おお、ご苦労だったな」
「……」
敷き詰められた赤絨毯、鷹揚に手を振る主君。ここまではいい。
しかしだ。王その人が腰掛けているのが、軋みをたてている三本足の木椅子というのは、どうも格好がつかなかった。
豪奢な絨毯の上にはやはり粗末な木の卓が据えられ、フリオもよく見知った家庭料理が所狭しと並べられている。両脇に並ぶ一揃いの鎧達が、やけに間抜けて見えた。
騎士を叙勲した時以来、フリオはここへ数回足を踏み入れていたのだが、この型破りな光景には一向に馴れそうもない。
「やあ、フリオ」
絶句する彼に声をかけてきたのは、第二師団長のラスダムナックである。
「おい、ラスダムナック…!俺は報告書を奏上するために来たんだぞ!何故謁見の間で食事会になっている」
「まあまあ。戦いが佳境で苛立つのは解るけど、焦っても良いことは何もないよ」
キミも飲むかい?
「結構だ!!」
優雅に―――呑気ともとれる―――ティーカップを傾ける戦友に、フリオは歯がゆさを露にして思いっきり横を向いた。
「もったいないな、せっかくのクローバー茶を」
別の声に振り向けば、王室居住区の方から空色の頭をした男性がお玉を片手に持って現れる。
「お疲れさん、フリオ。さっさと報告書出して席につきな」
「元凶はお前か、セレスタイン!」
「人聞きの悪い。御城主自らが休憩したいって言ったんだからな」
その後ろから、鍋を捧げ持った壮年の召喚士が口添えした。
「いやまったく。我等とて超人ではないのだぞ」
あの戦場を文字通り飛び回り、尚且つ五体満足というだけでも十分超人的だと思うが。
「だからといってだな…!玉座の間を一体なんだと」
「はいストップ。そういう大声は戦場でな」
噛みつくように吠えてみたところで、あからさまに堪えていなさそうなのが腹立たしかった。
おそらく、子犬がキャンキャンわめいているぐらいにしか思っていないに違いない。
市井は数百年の戦いに疲れ、荒れ果てているというのに。


…結局、動くに動けずいたところへまんまと重ねた皿を押し付けられてしまい、配膳を手伝う羽目になった。
「…おい、この皿人数分より多いんじゃ」
「ああ、他の連中もそろそろ来るからな」
「たまにはよかろう?食卓での作戦会議も」
「それって―――」
重要な密談ではないのか。
「大丈夫、セレスタインの部下がそこら中にいるから」
「……何より、時間がないんでな」
向けられた疑問に、青年の姿をした最古参は穏やかに微笑んだ。
「うむ。いい加減終わらせねばな」
『焦ってるのが、お前だけだと思うなよ』
揃って放たれたその言葉に、思わず立ち竦む。
戦場での勇猛ぶりとは別の真剣さに、一瞬とはいえ気圧されてしまった。
「―――――お前たち、その辺にしておけ。さっさと始めるぞ、ライオットの」
トドメとして降ってきたリクロット陛下のお言葉に何も言えなくなり、フリオはしぶしぶ席についたのであった。



年上の幹部たちにからかわれるご先祖様。壮年になったら、もう少しマシになってるかなあ…。
念の為言うと、召喚士はヌヌザックとは別人です。「御城主」という呼び方は、アルティマニアのアサシンのセリフより。
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